| 5月14日 新・相場展望 |
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| 特定非営利活動法人イカス理事 株式評論家 鈴木 英夫 |
| 『新投機筋CTAの抬頭』 前回(4/13記)の当欄では相場格言「もうは未だなり、未だはもうなり」を検討した。サブプライム問題に端を発した世界同時株安が半年以上も続いている上、ここに来てNY市場も東京市場も金融不安への脅えが減速しているようなので「未だはもうなり」となりつつあるのではないかとの気もする。しかし、近々JPモルガン、シティーグループ、メリルリンチなどの1~3月期の決算発表があるので、その結果を確認した上で結論を出したら如何かとの趣旨を申し上げた。 発表された大手金融機関の決算は相変わらず大幅な損失となったが、市場はこのことより大手金融機関主脳の「信用不安は峠を越した」との発表に組みし、インテルやIBMの好業績を評価する動きとなった。東京市場でもみずほホールディングの損失拡大や新日鉄、トヨタの業績悪化報道を折込み済みとか悪材料出尽くしと受け取る方向に転じた。この結果を受けて、日経平均株価は今年初めての4日続伸(4/15~18)を成し遂げ(結果的には5日続伸となる)、NYダウも今年3度も跳ね返されていた。12,700ドルの突破を果たす(4/18)など相場の様相は変わり「未だはもうなり」となったようである。しかし、米国経済の悪化は進み物価上昇と相俟ってスタグレーション懸念も増しているため、相場が一気に上昇することはなく一進一退を繰り返しているが、最悪期は脱したようである。 さて、相場が落ち着いたのに加え、短期投機を繰り返し、乱高下相場を主導していた一部のヘッジファンドの退潮もあり、株式相場は中長期投資家を主軸に真っ当な相場を取り戻すのではないかと期待してみたが、どうもそうはいきそうでもないようである。ここに来て、東京市場で後場の取引き開始直後に相場が急変する現象が相次いでいる。これは、昨夏以降の波乱相場で商品、株式、債券先物取引を駆使し、好パフォーマンスを挙げ、その存在感を高めているCTA=コモディティ・トレーディング・アドバイサーが相場の主導権を握り始めているからである。 欧州などのCTAが現地時間の早朝=日本時間のお昼に、米国株の動きを見据えて、米国株との連動性の高い日本の株価指数先物を先取りして売買するのでこのような異変が起き始めているようである。「浜の真砂の数はよみつくも云々」ではないが、過剰流動性を背景にしての金融経済下の市場では、その良し悪しは別にして短期の投機筋が手練手管を駆使し、相場の主役を演じることは回避できないと認識すべきであろう。とすれば、業績の良い主要株が投機筋の意図的な売り崩しで下げた時に、その安値を丹念に拾うという逆張りに徹することであろう。(以上) |