| 9月8日 相場展望 |
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| 特定非営利活動法人イカス理事 株式評論家 鈴木 英夫 |
| 『正念場を迎える株式市場』 ブッシュ大統領がサブプライム問題に前向きの対応策を講ずるとの報に接し、前々週末(8/31)の東京市場は急騰した。これを機に市場の信用収縮懸念が落ち着きをみせれば、東京市場にも真当な相場が舞い戻るかもしれないが、そうなるか否かはいつに薄商いから脱却し、それ相応の出来高になることが必要であるので、商い動向が最大の関心事であると先週申し上げた。ところが、東京市場は「ダルマさん相場(手も足も出せない)」の株相を一段と強め、9/4(火)の東証一部の売買代金は2兆円を割り込んでしまった。 その様な状況の下で短期の投機筋がまたぞろ勢いをつけ、先物主導での売り崩しを仕掛け、相場をかく乱させている。9/5(水)の東京市場は前日のNY高を受け、朝方は買い先行で始まり、日経平均株価は130円余上昇したが、後場に入ると米国景気や為替動向の不透明感をあおり、先物での売り崩しを仕掛け、同平均株価は結局前日比260円余も安く引けた。逆に、翌6日(木)はNY安を受け、安く始まり同平均株価は一時300円余も下げた。ところが、後場に入ると利益確定のカラ売りの買戻しが入り、同平均は逆に100円近く上昇し、高値引けとなった。この乱高下により、日経平均株価の日中値幅は5日が400円弱、6日は420円弱に達し、この高ポラティリティを利用し、投機筋は絶好の投機機会を得た筈である。 さて、ECB(欧州中央銀行)は定例の理事会(9/6)の前日に異例の声明を出し、利上げ見送りを示唆し、6日の理事会で利上げ見送りを決めるなど、信用収縮に強い態度で臨む姿勢を再三再四示した。このためFBRも18日のFOMC(場合によっては、それ以前に緊急のFOMCを開催して)F・Fレートの引下げに踏み切るであろうし、日銀も金融政策決定会合(18〜19日)で、9月の利上げは見送ることになろう。その様な動きから、本来であれば、市場は信用収縮の動きを緩める筈であるが、現在の市場はそれほど寛容でなく、逆にこれほど事態は悪いのかとして、収縮姿勢を崩さないかもしれない。とすれば、投機筋の動き次第ではNY市場も東京市場も共に調整色をさらに強め、典型的な二番底を取りに行く懸念もある。今、来週の主要国の中央銀行の対応に市場がどのような反応するのか、株式市場はまさに「正念場」を迎えようとしている。ここは小理屈をかかげ、相場を予測するのではなく、市場の成り行きを冷静に見極めることが極めて大事な局面である。 以上 |
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