2019年12月25日 発行150号
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ICAS通信
2020年1月号

「謹賀新年」

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、いよいよ2020年・子年ねどしがスタートします。

今年は、日本では2度目のオリンピック開催、米国では4年に1度の大統領選というビッグイベントが控えております。これらが、経済活動にどう影響を及ぼすのか細心の注意をもって見てゆく必要があります。同時に大きな社会変革が起こりそうな年にもなりそうで、過去の延長線上の視点を超えた新しい気配を感じとってまいりましょう。

翻って、2008年はリーマンショックの年に当たり、東証株価指数年間下落率は39.7%と惨憺たる結果となりました。さて今年このようなショックが再現されるとは考えにくいですが、広い目線に立って慎重な対応を心がけることが肝要と思います。共に研鑽に励み、成果に結びつける努力を継続してまいりましょう。

イカスでは投資クラブ、投資勉強会の他、企業見学会、カラオケ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

1.勝池レポート(新連載4)

「インド経済の可能性① ー 地理的な見方 ー」

インドのように大きくて歴史の長い国は、地図で地理的に、そして年表で時間的に考察しないとその経済の可能性が見えてこないと思います。

今回は地理的に見てみます。

地図で観るインド経済の大きな可能性

上の地図には、イギリス、アメリカ、カナダの大学のカレッジや研究所が予測した世界経済の長期の方向性を、線と面と点で載せています。

まずは、地図の中ほどで横に伸びている黒い線についてです。これはロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの教授が2011年に発表した、世界経済の重心の東へ移動を示しています。

ご覧のように世界経済の重心は1980年時点では、モロッコのカサブランカ沖の大西洋上にありました。それが2008年には、中国と東アジア経済の台頭により、エーゲ海に面したトルコ西部の都市イズミル辺りに移動しました。そして、2050年には重心は更に東進して、中国とインドに挟まれたネパールのカトマンズ辺りになると予想されています。

このように、世界経済の重心は、40年前には欧米の真ん中にありましたが、30年後にはアジアの真ん中に移動すると見られています。

次に、オレンジ色の点にご注目下さい。

これらは2018年にハーバード大学の国際開発センターが独自のモデルで、試算した2018年から2027年までの国別年平均経済成長率ランキングの上位20カ国です。ウガンガ、タンザニア、ケニヤなどのアフリカの東側の諸国と、インドネシア、ベトナム、ミャンマーなどのアセアンの国々がそれら上位の大半を占めていますね。

そしてインド(大きめのオレンジ色のピースマーク)は、それらの高い成長が予測される国々の扇の要に位置しています。これからの世界経済の成長の中心は、このように面で観た場合、インド洋経済圏になる可能性が高いと思われます。

日米が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想も、中国が威信をかける広域経済圏構想「一帯一路」も、この面の成長地域への関与がこれからの自国の経済発展や安全保障には欠かせないと理解しているからかも知れません。

最後は、赤い星のマークについてです。これらはトロント大学のグローバル都市研究所が2014年に発表した世界都市圏人口ランキング(2050年予想)において上位5位に入った都市です。
1位はインドのムンバイ(4,240万人)、2位はインドのデリー(3,615万人)、3位はバングラデシュのダッカ(3,519万人)、4位はコンゴのキンシャサ(3,500万人)、そして5位はインドのコルカタ(3,304万人)との予想でした。因みに2010年のランキングでは、東京の3,609万人が首位で、以下メキシコシティ、ムンバイ、北京、サンパウロの順でした。

人口の都市圏への移動(都市化)は、欧米でも日本でも中国でも、経済発展の強力なエンジンでした。ですので、インドや他の南アジア、そしてアフリカの国々でこれから予測される急速な都市化は、同地域の経済発展に大きく寄与すると考えられます。

以上、地図上で地理的に線と面と点で観てきた世界経済の長期的な展望を総合すると、勿論それらの予測がピッタリと的中するとは思いませんが、大局的に観た場合、インド経済の発展の可能性は相当に大きいと期待されます。

2. 株式展望と映画サロン

ムッシュ 望 月

株式展望:「上昇相場は来春まで続く―パート2」

毎年恒例となりました。十二支にまつわる相場格言に、「辰巳天井、午尻下がり、羊辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑躓き、寅千里を走り、卯は跳ねる」があります。

2019年は2018年の良い流れを更に良いものにしていく雰囲気の年でした。

子年は、ねずみは子供をたくさん産むことから繁栄の象徴とされ、子年は上げ相場になると言われています。米国の金融政策も参考になります。2019年は3度の金利引き上げを予防的な措置として行いました。

12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、2020年中は政策金利の据え置きが多数を占めています。政策の変更は通常6~10月の間ないことから、来夏位までは金融政策は中立的なものとなります。現在の金融相場はしばらく続くことになります。

先月号同様に、27,000円程度の回復を期待します。日本は、衆議院選挙の年になる可能性も高まってきました。当初の予定では、東京五輪で国民が高揚した後に国民投票を実施することが有力視されていました。「桜を見る会」の問題で野党の態度が急硬化し、審議が魅了で終わりました。

12月10日(火)1かた2日間に渡って開催された今年最後のFOMCで、政策金利に変更はなかった

来年の実質審議入りは2020年度予算成立後の4月以降となりそうです。来年9月~12月の臨時国会で与野党対決、その後に国民に信を問う衆議院解散・総選挙が想定されます。時の政権は、選挙に勝つために景気に一段と配慮した政策が打たれることが予測され、株は一段と上昇と考えます。

映画サロン:紹介作品は「『決算!忠臣蔵』」

先月は11作品を観て通算112本となりました。

60歳から始めた映画三昧の生活、通算では1200本となり目標の1000本を完全にクリアーしました。体重も9月から月曜断食をスタートし、約4ヵ月で努力なしで7キロを減量することが出来ました。達成出来そうな目標はどんどん掲げることですね。

さて、第1位は「永遠の門 ゴッホの見た未来」、第2位は「ターミネーター:ニュー・フェイト」、第3位は「閉鎖病棟―それぞれの朝―」、第4位は「読まれなかった小説」、第5位は「決算!忠臣蔵」、第6位は「アナと雪の女王2」、第7位は「エンド・オブ・ステイツ」です。

「決算!忠臣蔵」、仇討するにもお金がいり、そのお金の範囲内でなければ決行は不可能、そうして決まった討ち入りの日(12月14日)、主君の命日(3月14日)までは資金が足りない、人手にも限界があり47人の陣容に決まる。

このような視点で歴史を見るのも楽しいですね。大石内蔵助(堤真一)の女性好きは、どの作者の視点からも同じですね。映画には女性が出てこないと面白みが半減することもありますから、大石内蔵助は、意外にも真面目過ぎてドラマにならないと言うオチか、今回のもう1人の主人公は勘定方・矢頭長助(岡村隆史)で、残りの資金を計算する姿を上手く演じています。

では映画をお楽しみください。「歌は世につれ、世は歌につれ」1週間のご無沙汰ですと語ったのは玉置宏でした。「映画は世につれ、世は映画につれ」、1ヵ月のご無沙汰ですと語ったのはムッシュ―でした。

3.株式投資力クイズ問題答えは最下段にあります)

最近の政治経済情勢からの出題です。各問に答えてください。

1:乱立するスマホ決済に関する問題で、間違っているものを1つ選びなさい

  1. 対話アプリのLINEの会員数は約8200万人である。
  2. LINEペイで銀行口座に振り込めるサービスを検討中
  3. PayPayの会員数は約2000万人である
  4. スマホ決済のd払いの会員数は約2000万人である

2:中国のスマホ大手・小米(シャオミ)に関する記述で、間違いを1つ選びなさい。

  1. 世界でのスマホ販売シェアは世界6位である
  2. 創業は2010年である
  3. 小米の世界のスマホシェアは9.1%である
  4. 小米は日本市場に参入することを発表した

3:世界の海運市場の動向についての記述で、間違いを1つ選びなさい

  1. 世界の海運大手の業績が回復してきている
  2. この回復は5年ぶりのことである
  3. 米中摩擦の影響は受けていない
  4. 業界の再編により船舶の供給が抑制され、運賃収入が底堅く推移していることが要因

4:中印の自動車販売の状況に関する問題で、間違いを1つ選びなさい

  1. 中国の11月の新車販売台数は17ヵ月連続の減少
  2. インドの11月の新車販売台数は13ヵ月連続の減少
  3. 中国経済減速の影響を受けて買い控えが続く
  4. 日系のホンダは好調であるがトヨタは不調

5:国内の経済状況に関する問題で、間違っているものを1つ選びなさい

  1. 2019年10月の経常収支の黒字は38%増でした
  2. 経常黒字は64ヵ月連続でした
  3. 貿易収支が黒字化した
  4. 韓国からの訪日客が大幅減により旅行収支は赤字でした

お知らせ

1月のイベント:

  • 株式投資塾(昼間編):1月14日(火)16時~ イカス事務所
  • 株式投資塾(夜間編):1月21日(火)18時半~ イカス事務所
  • カラオケ倶楽部   :1月24日(金)18時半~ 西新橋「倶楽部エル」

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【活かす通信】

発行人:特定非営利活動法人イカス

発行責任者:林 孝 男

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電話:03-3432-5859 FAX:03-3432-5869

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【株式投資力クイズの答え】

1:〈B〉12月9日に銀行口座への振り込みサービス開始
2:〈A〉世界4位です
3:〈C〉米中摩擦の影響による市況の落ち込みを見越して減便による調整で凌ぐ
4:〈D〉トヨタ自動車は11.4%増と好調でした
5:〈D〉旅行収支は前年同期比9%減の2035億円黒字でした