2019年10月25日 発行148号
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ICAS通信
2019年11月号

「柿」

11月の花「キンセンカ」

秋といえば「」。10月から11月にかけて食卓を潤してくれる果物です。

柿の栽培は有史以前から始まっていたらしく、日本人の食文化に最も浸透したもののひとつといえます。

最近、俳句が静かなブームとなっておりますが、柿を詠んだ句は新旧入り混ぜてたくさんあります。

そのひとつ、

里ふりて(古びての意)柿の木持たぬ家もなし芭蕉

今ではあまり見かけなくなった田舎の原風景を想い、静かにゆったりとした気持ちがよみがえって、心の安寧に至る思いがしませんか。近ごろのぎすぎすした世界情勢に変化が訪れることを祈りつつです。

イカスでは投資クラブ、投資勉強会の他、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。

更に、12月15日(日)17時より恒例の「2019年クリスマス交流会」を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

1.勝池レポート(新連載2)

「偉人の名言から学ぶ投資の心得 -その1-」

古今東西の「偉人の名言」は大変投資の参考になります。今回はその中から2つ ご紹介します。

◇ ◇ ◇

1.ジャン=ジャック・ルソー
   フランスで活躍した哲学者
1712~1778年

幸福とは、良い資産、良い料理人、良い消化
(Happiness: a good bank account,     
    a good cook and a good digestion.)

ある程度お金に余裕があり、健康で、美味しいもが食べられる。

幸せは人それぞれですが、このルソーの言葉は一番実感として感じられます。ただ、この3つの内、美味しいものを食べたり、健康的な生活を送ったりするために、その道の専門家は大いに素人を助けてくれますが、肝心の良い資産づくりのためには、資産運用の専門家は大抵の場合余り役に立っていないようです。

彼らが得意とするデータ、情報、知識よりもむしろ、過去の偉人たちが残した名言の中に、私たちの長期の資産形成にも大いに参考になる知恵や哲理が詰まっているような気がします。

 

2.フリードリッヒ・ニーチェ
    ドイツの哲学者 1844~1900年

樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、
それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。

(If he asks about something most important in many ways
for a tree, everyone would reply that that is a fruit.
But it’s a seed actually.)

この言葉を今日の日本の投資家へのアドバイスとして捉えると、資産形成にとって最も大切なものは、毎月分配型投信の分配金ではなく、将来投資元本が大きく増加する可能性を有する成長株投信である、となるかも知れません。

ベンガル菩提樹

日本の投資家の金融資産の中には、果実に期待した分配型投信が、まるで果物の老舗千疋屋の店頭のように並んでいます。それでは資産という樹木の生育は限られます。重要なのは、将来大きな樹木に成長する可能性を秘めた種を厳選し、それを植え、焦ることなく大切に育てることだと思います。

節税効果が大きいニーサやイデコはそのための苗床の様なものです。

私は、その種の一つとしてインド株投信に期待しています。そして、その種が将来、ベンガル菩提樹のような世界最大で最強の樹木に育つまでじっくりと見守っていこうと思っています。

【編集部より】当コラム「勝池レポート」は、「鎌田留吉レポート」に代わって、中国株投信の運用、東南アジア株投信の企画、インド株投信の販促などで25年以上のアジア経験を有する、勝池和夫氏による新シリーズです。

2. 株式展望と映画サロン

ムッシュ 望 月

株式展望「10月の金融緩和が現実に」

9月での金利の引き下げは12月までないという認識が一般的でした。10月に入ると非製造業の景況感が悪化したことから市場は混乱し大幅下落となりました。

しかし、下げると間髪を入れずに買いが入るのが米国市場です。この買い手の頼みはFRBによる金利の引き下げです。この下落により、10月の利下げの見通しは5割から9割の確率に高まりました。12月と来年1月も高確率で利下げを見込む流れです。

当初の予防的利下げから景気後退に対処する為の利下げを促す(催促相場)に移行します。市場の警戒はやや行き過ぎの感もありますが、金融緩和が先行すれば、株式市場にお金が流れやすくなります。心配していた逆イールドも解消しています。

また、対中関税の追加引き上げが先送りされるようであれば、株式市場は好感します。2012年の投資の日(10月4日)から年末までは株高の傾向が強いと言えます。2012年は1648円、2013年は2134円、2014年は1742円、2015年は1308円、2016年は2515円、2017年は2150円、2018年は▼4096円と、昨年だけが唯一マイナスです。

FRBの政策が金融引き締めにあり、今後もこの路線を継続するとの懸念が株安の引き金を引きました。今年は環境が異なるので、株安の連続は避けられそうですね。

FOMC(連邦公開市場委員会)で
アメリカの金融政策が決定される

今月末のFOMCは非常に重要な鍵を握っています。

映画サロン「レディ・マエストロ」

前月は17本の作品を観ました。通算では94本となりました。前月は邦画作品が洋画作品よりも魅力がありました。珍しい現象と言えますが、非常に良い傾向と言えます。

私の評価は、第1位は邦画「記憶にございません!」、第2位は邦画「引っ越し大名!」、第3位は邦画「見えない目撃者」、第4位は洋画「レディ・マエストロ」、第5位は洋画「プライベート・ウォー」、第6位は洋画「トールキン 旅のはじまり」、第7位は邦画「任侠学園」、第8位は「僕のワンダフル・ジャーニー」、第9位は「台風家族」、第10位は京都アニメーション作品「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」です。

最近の注目作品は、「レディ・マエストロ」です。女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコ没後30年を記念する作品です。

1926年オランダからの移民アントニアは、「女性は指揮者になれない」と言われながらも、指揮者になるためならどんな困難にも挑むと決め、ナイトクラブで稼いだ学費で音楽学校へ通いますが、ある事件により退学を余儀なくされます。

引き止める恋人を置いてベルリンに向かった彼女は、遂に女性に指揮を教えてくれる師に出会い、まるで何かに取りつかれたようにレッスンに没頭し、強いエネルギーで自分自身を動かし、周囲を巻き込んでいきます。

ニューヨークの初コンサートではコンサートマスターと衝突するも、指揮者としての意地で乗り越えます。裏付けとして、正確な音を取れる自信があったからです。指揮者は民主主義者ではなく専制君主でなくてはならないと、師カール・ムックから適切な指導を受けた賜物でした。

彼女の厚い熱量に触れてみるのはどうでしょうか。

3.株式投資力クイズ問題答えは最下段にあります)

最近の政治経済情勢からの出題です。

1:大揺れに揺れている香港についての問題で、間違いを一つ選びなさい。

  1. 香港証券取引所の時価総額は上海証券取引所の時価総額を上回っている
  2. 香港市場に上場している企業の約半数が中国系本土企業である
  3. 港の代表的か株価指数はハンセン指数である
  4. 実体経済では、香港の相対的地位は低下している

2:引き続いて香港についての問題で、間違いを1つ選びなさい。

  1. 1国2制度の下、英国統治下で導入された制度が現在も適用されている
  2. 特に重要なのは、内外資本取引が完全に自由である
  3. 世界の国際金融センターの競争ランキングでは、香港は常に上位に位置している
  4. コンテナー取扱量は、いまでも香港は世界一である。

3:台湾に関しての問題で、間違いを1つ選びなさい

  1. 次回の台湾総統選挙は、2020年1月の予定である
  2. 台湾の蔡英文政権は、中国の習近平政権とは友好な関係である
  3. 「逃亡犯条例」で香港情勢が大きく変わった影響で、蔡英文政権の支持率が上昇に転じる
  4. 国民党の高雄市市長の韓氏は、中国との経済関係を重視している

4:正念場の韓国経済の問題で、間違いを1つ選びなさい

  1. 韓国経済の減速は止まらず、足元では9ヵ月連続で前年比マイナスを記録している
  2. 大きな打撃は、輸出比率で、対中国輸出が全体の2割程度を占めている
  3. 2017年に終末高高度防衛(THAAD)ミサイルを巡っての中国による経済制裁の影響は終わっている
  4. 昨年後半から顕在化した供給過剰により、最大手のサムスン電子の業績の前年割れが続いている

5:LNGに関する記述で、間違いを1つ選びなさい

  1. 米国産LNG(液化天然ガス)の先物取引が10月14日から開始
  2. LNGの世界最大の輸入国は日本である
  3. 中国のLNG輸入量は韓国を抜いて世界第2位に踊り出す
  4. カタール、オーストラリアなど主要輸出国のLNG価格の主導権は変わらない

お知らせ

10月のイベント:

  • 株式投資塾(昼間編):11月12日(火)16時~イカス事務所
  • 株式投資塾(夜間編):11月19日(火)18時半~イカス事務所
  • カラオケ倶楽部   :11月22日(金)18時半~西新橋「倶楽部エル」
  • シネマ倶楽部    :11月27日(水)15時~有楽町映画館&懇親会

◇ ◇ ◇

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【活かす通信】

発行人:特定非営利活動法人イカス

発行責任者:林 孝 男

ウェブ:www.toushi-club.com メール:staff@toushi−club.com 

電話:03-3432-5859 FAX:03-3432-5869

*当メールマガジンについてのご意見は上のメールにてお願いいたします。

【株式投資力クイズの答え】

1:〈A〉上海総合指数の時価総額が香港の時価総額を上回っている
2:〈D〉既に上海、深圳に追い抜かれている
3:〈B〉中国との関係は絶縁状態である
4:〈C〉その影響は続き、中国人訪韓旅行客は半減している
5:〈D〉LNG価格の主導権は米国に奪われることになる